【ネタバレ注意】ドラゴンボール超 スーパーヒーロー感想

普段ブログは書かないのですが、あまりにもモチベが上がってしまったので6月11日に公開された「劇場版ドラゴンボール超スーパーヒーロー」について良かったところと悪いところをまとめていきます。

結論として面白かったですが、前作のブロリーがあまりにも評価が良すぎてハードルを上げすぎたという反動もあってブロリーを100点だとすると、今回は92点くらいかなと個人的に思いました。

最初に「悪かった点、モヤモヤした点」を思いつく限り書いていきます。

まず、ピッコロさんの潜在能力解放取得方法から。
数々の修羅場をくぐり抜けてきたので悟空ベジータスーパーサイヤ人ブルーみたいにいつの間にか取得していたと思ったらまさかの神龍頼みでしたね。
たしかにフリーザ編では最長老ではなくてネイルと同化して強化してましたからね。
言われてみれば確かにピッコロは潜在能力解放してねぇじゃんと納得はしたのですが、これなら無理にドラゴンボールを使わずに前述の通り、修行してたら身についたで良かったと思います。

次に伏せられていたキャラクターのデザインですね。
これがかなり賛否両論になっていると思います。
悟飯の新形態、オレンジピッコロ、セルマックス。
悟飯の新形態についてよく見られたのが「ドラゴンボールAFっぽい」「海外のファンアートか?」という意見が7,8割くらい。
気持ちはわかるのですが、非公式を比較対象にするのは違いません?
スーパーサイヤ人ってデザインが完成されてるので下手にイジれないと思うんですよね。
ネタ尽きたのかと言われるのもわかりますよ。
でも最近のドラゴンボールって髪型はそのまま、ただ色を変えただけじゃんって言う意見が多かったので、今回は髪型もかつてのスーパーサイヤ人2を彷彿させるようなとこまでガラッと変えてくれたのは良かったと思います。
非公式にはあまり触れてなかったので受け入れやすかったのかもしれません。
(たしかに毛量が多めな気もするけど)
オレンジピッコロさんについてはスラッグがデカかったし、最終的に巨大化もしてくれたので解釈一致という肯定的な意見が多かったみたいのでまだマシなのかな?
そしてラスボスのセルマックス。
「最終形態じゃないのか」「なんで17号吸収の顔なんだ」わかります。
自分ももしかしたらいつか最終形態になるんじゃね?という期待をしながら見ていたので結局終始「ブルルルルァ!!!」と叫んで倒されたのでそこも含めて残念でしたね。
後にいろいろと皆さんの感想を見ていたのですが、「セルとは別個体だから」「鳥山明は17号吸収体がお気に入り」「Z戦士がトラウマに残ってるであろう自爆前の姿を彷彿させるため」「バイオブロリーのオマージュ」「次回作以降に最終形態出るでしょ」といった意見を見ました。
多少納得はしましたが、やはり若本規夫さんをキャスティングしてるからには「ブルルルルァ」だけで終わらせるのは非常に勿体無いなぁと。聞いてるぶんには改のように若本節は無く、ドスの聞いた「ブルルルルァ」だったので是非、機会があればまた完全体になるなりして喋ってほしいと思います。
仮に今回最終形態になってかつてのセルみたいに喋れたとしても尺が足りないと思うんですよね。全編99分ですからね。
もう2,30分くらい伸ばしてほしかったです。
付け加えて、悟飯の新形態の名称が判明しなかった事と活躍が少なすぎたことですね。
あと3分くらい動く姿が見たかったです。

そしてゴテンクスの成功ver.が無かった。
結局失敗して変身解除して、ラストシーンで再びフュージョンしてポーズは成功するもお披露目ならず。
逆に考えると今後お披露目する機会がある=次回作があるとポジティブに捉えることにしました。

次に主題歌が無かったこと。
個人的にこれが一番大きかったですね...。
FLOW、ももクロ三浦大地と続いてきたので今回もかなり有名所を使ってくると身構えていました。
前日になっても発表されないのでほとんどの方は影山ヒロノブ氏を起用するのではないかとワクワクしていたかと思います。
で、蓋を開けてみればまさかの主題歌無し。
え、この流れで!?
影山ヒロノブ氏については確かレーベルの関係上ほぼ不可能と言われていましたが、去年のジャンプフェスタドラゴンボールステージで歌唱していましたし、期待されるのは無理は無いと思います。
今回は前情報を伏せすぎたせいでハードルを上げすぎたのがいけなかったですね。
主題歌に関してはいっその事最初からありませんと言ってもらえたらよかったです。

そして最後にパンフレットにネタバレ要素が一切無いこと。
前述の通り、悟飯の新形態、オレンジピッコロ、セルマックスについて何1つ記載されていませんでした。
おい、映画のパンフレットやぞ。なんでやねん。これでまた後日ネタバレ分を追加した完全版パンフレット出ますとか言われたらキレるぞ。
パンフレットは映画を見た後に余韻に浸るために見るものなのになんで無いんだよ....
立ち絵とかいった資料が欲しいよ、眺めたいよ....。
イラストを見るのが好きなので本当に残念です。
どのみちBlu-Rayを買うのでそこに付属するであろう資料には載っていると思うので発売まで待ちます。

ここらへんですかね。

ちなみに筆者は、二次創作については触れてないだけで存在を否定することはありません。
ファンによる二次創作が前例を作ってしまったことによって、デザインの二番煎じ臭が出てしまったという珍しく悪い影響を受けてしまっただけだと思っています。
それにファンの殆どはご存知の通り、漫画版ドラゴンボール超を手がけている「とよたろう氏」は二次創作の中でもクオリティ、知名度が共に高いドラゴンボールAFの生みの親でもあります。
とよたろう氏がいなければ少なからず今のドラゴンボール超は無いと思っているので、こうやって再び新作アニメが始まってリアルタイムで「ドラゴンボール」というコンテンツを楽しめる事に感謝しております。

続いて良かったところを。

まず開始直後からDr.ヘドの家系が出てきましたよね。そこにサラッとですが、ドラゴンボールファイターズに出てきた人造人間21号(ドクター・ゲロの妻)とその息子の姿(16号のモデル)が映された時点で興奮してしまいました。
しっかり21号も正史として活かされてるんだなと。ファイターズは割と最近買ったので嬉しかったです。

次に鳥山節という名のクスッと笑えるギャグシーンが多かったこと。
あまりにも多いので一部抜粋するなら
チライに惚れるビルス、PVでもあるようにピッコロさんの普段見れない姿、口調。
ガチ泣きするブロリーとレモ。
まだまだありますけど特に印象に残ったシーンです。
ウケ狙いじゃなくて、隙を見せた瞬間にサラッと出してくるのでズルいです。
自分の周りでも同じシーンで笑っている観客が多かったですね。

今回は3DCGをフルに使っているのでそれに拒絶反応を起こされている方も少なからずいると思いますが、例えを出すならプリキュアのEDバケモンクオリティCGを常に動かしてる感じ。
アニメ作品の中でもトップクラスにクオリティが高いCGとしてよくプリキュアシリーズが挙げられます。同じ東映ということもあってかこれまでの技術をフルに使っているように思いました。今のアニメーション技術ってここまで違和感なくCGで動かせるんだと感動しました。
今後CGのみで作るアニメーション作品のハードルがかなり上げられてしまったのが可哀想と思うくらい出来が良かったです。

次に悪いところでも上げたのですが、前情報をとことん伏せたところですね。
前作のブロリーでは隠し玉であったゴジータまで公開されたこともあって当時けっこう叩かれてた印象があります。
おそらくこれが原因で今回は出来る限り伏せたのかなと思っています。
伏せて良かったところとして、悟飯とピッコロの覚醒、セルマックスの存在を全く知らない状態だったのでビジュアルを劇場で見た時の興奮は今年1勢いがありました。
特に「オレンジピッコロ覚醒」に驚いた方が1番多いのでは?アレ予想できた方います????
普通に「え!?」って声出しちゃいましたよ。
ただ、伏せるということは視聴者のハードルをどんどん上げるメリットがある分、いざ見てみたら期待値以下だったとなると評価が下がってしまう、所謂「諸刃の剣」でそこの塩梅が難しいんだなぁと思いました。
まぁゴジータの事と比べて、そして今回の事を踏まえると前情報を伏せることは正解だと思います。

次に新形態悟飯から繰り出されるフィニッシュ技「魔貫光殺砲」。
いくら批判される方がいても、このシーンには口を揃えて良かったと褒めています。
誇張抜きでドラゴンボール史の中でもトップクラスの名シーンにランクインするくらいインパクトがありました。
だいたいこういうのってかめはめ波で決めるじゃないですか。
実際セルも親子かめはめ波でトドメ刺してましたし。
ピッコロさんが「なんでもいいからとにかくフルパワーでやれ!」と言われて出した技が「こっそり練習していた魔貫光殺砲」て。しかもぶっつけ本番て。
慣れているかめはめ波じゃなくて魔貫光殺砲に頼るってそうとうピッコロさんの事を信頼してないと出来ないって。
野沢雅子ボイスで全力の「魔貫光殺砲ォォ!!!!!」って。鳥肌超えて泣いてしまったよ。
なんかもうこれを見るためだけでも2回目観に行きたいってのもある。

次に登場人物全員に役割、活躍があったことですね。
これは某YouTuberのコメント欄にも書いて200いいね以上頂いたのですが
今回出てきた中で一番戦闘力が低かったクリリンはブルマと18号の命の危機を救い、絶望的な戦力差があるセルマックスにも勇敢に立ち向かい、お得意の太陽拳で足止めをするという有能っぷり。
失敗ゴテンクスはセルマックスの弱点である頭に1番最初にダメージを与えてピッコロさんが褒めるほど。
映画見る前は特にこの二人は大丈夫か?と心配していましたがむしろ有能すぎてこちらがごめんなさいと言いたくなるほど。

そしてなにより、ガンマ1号2号のキャラがかなり良かったことですね。
これも意外と思った方は多いのでは?
共闘するまではなんとなくわかっていましたが、2号に至っては己の命をかけてセルマックスの片腕を切断。
ピッコロさんも最後に言ってましたが、正に「スーパーヒーロー」でしたね。
今回のMVPだと思います。
ガンマ1号も自身を作ったDr.ヘドを命がけで守っていましたね。
17号,18号と違って主人に対する忠誠心があって凄く好きです。
と言っても17号と18号は勝手に捕らえられて人造人間に改造されてしまったのでドクター・ゲロを嫌うのも無理はないか。
それに見たところ完全ロボットタイプみたいですし。
ガンマ2号は亡くなってしまいましたが、そのうち復活してほしいですね。Dr.ヘドなら別個体として復活させてくれる気がする。
どのみち最終的にカプセルコーポレーション配属になったので頼もしい仲間になりましたね。

そのことを踏まえて、まだドラゴンボールは続くんだなという安心感が生まれたのもよかったです。
ドラゴンボール超は本来ブウ撃破から原作最終回の間の物語で、空いてる期間は残り2年とあるのであと3,4年すれば完結しそうな気もしますが、鳥山明先生、そして野沢雅子さんらレジェンド声優の皆様がご存命のうちに完結して欲しいと思います。

個人的にスーパーヒーローは期待しすぎなかったということもあって物凄く楽しめた作品なのでIMAX,4DXと少なくともあと2回は観たいくらい好みでしたね。

悟飯の全盛期を再び見たい、ピッコロさんの活躍が見たいと思う方のほとんどは満足する出来なんじゃないかなと思います。
これを機に他のZ戦士の強化とかしてほしいですね。
難点としてはトランクスと悟天以外だと更に規模が小さくなることですが....

なにやら今年中にドラゴンボール超のテレビアニメ続編についても言及があるかもしれないと噂が出ているようなので期待しすぎずに気長に待ってみようかなと思います。

また2回目以降気づいたことがあれば随時更新しますのでよろしくお願いします。